国立感染症研究所 感染症週報 注目すべき感染症として『手足口病・ヘルパンギーナ』が報告されています。
手足口病
手足口病は、水疱性の発疹が手や足、口の中などにできる急性のウイルス性感染症です。夏に乳幼児を中心に流行します。近年では2015、2017、2019年に報告数が多く、一年おきに流行している感があります。2020年は報告数が例年を大きく下回り季節性も乏しい状況でした。2021年は、例年であれば7月後半ごろにピークを迎える傾向と大きく異なり8月から10月まで定点当たりの報告数が増加しています。
ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナは口の中にできる水疱性の発疹と発熱がみられる急性のウイルス性感染症です。手足口病と同様、例年であれば夏に乳幼児を中心に流行する感染症ですが、2021年は9月中頃まで平均を下回る報告数でしたがそれ以降、過去5年間の同時期の平均を上回る報告数となっています。
新型コロナウイルスのパンデミックが続いた2021年、両感染症は例年の傾向と異なり、例年のピークである7月から8月を過ぎた後に増加し、現在でもほとんどの都道府県から報告があります。今後も引き続き、両感染症の発生動向に注意が必要です。
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