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病気について

About disease

梅毒とはどんな病気?

梅毒

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どうして感染者が急増しているのですか?

梅毒の症状は現れたり自然に消えたりするため、感染を自覚しにくく診断が遅れがちです。感染に気が付く前に自らが感染源になって感染を拡大させてしまうことが感染者急増の一因です。

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梅毒の症状は本人も自覚しにくい、あるいは自覚症状が全くないこともあるため、たまたま受診した血液検査で梅毒感染が判明する症例も多数存在します。
症状が出ていない無自覚の感染者が梅毒の感染源となって梅毒感染者を増やしてしまうことがありますので、『もしかして・・・』と思った時は積極的に検査を受診することが大切です。
また、梅毒は一度治療して治っても、免疫はできず何度でも感染します。治療の際はパートナーも必ず検査を行い、感染が確認された場合には同時に治療することが大切です。
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梅毒は治ります?

抗生剤の内服で治療します。
早期発見により早期に適切な抗生剤を正しく服用すれば梅毒は治りやすい病気です。

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早期の場合、4週間、適切な抗生剤を指示通り内服することで梅毒トレポネーマを死滅させることができます。梅毒は進行すると脳やせき髄にも侵入します。中枢神経まで侵入した梅毒(神経梅毒)の治療には、入院による連日の点滴が必要になることがあります。※近年の研究で、比較的早期の段階でも中枢神経浸潤が起こりうることが確認されています。
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どうすると感染しますか?

梅毒感染の大部分は、感染者との性行為によるものです。無症状の感染者からも感染します。オーラルセックスでは口内に、アナルセックスでは肛門や直腸に感染します。

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梅毒は主に感染者の血液精液膣分泌液を介して感染します。感染経路の大部分が感染者との性行為オーラルセックスを含む)によるものです。感染しているのに無症状で梅毒感染を自覚していない感染者からも感染します。症状が出ている部位は特に感染力が強く、口に病変がある場合では、唾液からも感染する可能性があります。
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梅毒に感染するとどんな症状が出ますか?

梅毒の症状は出たり消えたりするので感染に気が付きにくいのが特徴です。
梅毒感染から約3週間経過すると感染部位にしこりえぐれたキズのようなものができます。この初期症状は放置していても数週間で自然に消えます。気が付かずに放置されるとやがて全身に赤い発疹が現れます。

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梅毒に感染すると3~4週間の潜伏期間を経て、感染部位にしこり潰瘍ができたり、感染部位に近いリンパ節が腫れるなどの初期症状が現れます。どれもほとんど痛みを伴わず、数週間で自然に軽快します。無治療の場合、症状が軽快している間にも梅毒トレポネーマは徐々に増え続け血行性に全身へ拡散していきます。
感染から3か月ほど経過したころから手のひらや足の裏を含む全身の皮膚や粘膜に、楊梅のような特徴的な赤みを帯びた発疹が現れます。これも治療をしなくても数週間で消失して再び無症状になります。やがて、感染から数年を経て皮膚や軟骨が変形したり、脳や心臓の病気になることがあります。
妊婦が梅毒に感染した場合、胎盤を通して胎児にも感染して胎児の異常や死産を起こすことがあります。
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梅毒って昔の病気じゃないんですか?

梅毒は過去の病気ではありません。
梅毒は梅毒トレポネーマという病原体によっておこる性感染症で、近年、若い世代を中心とした流行拡大が問題となっています。

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梅毒は、楊梅(やまもも)のような発疹ができることから名づけられました。昔の遊女がかかっていたイメージから過去の性病と思われがちですが、近年若い世代を中心に流行が拡大しており、メディアでもたびたび取り上げられている性感染症です。