「性感染症 診断・治療ガイドライン2026」が発刊されました。
性感染症 診断・治療ガイドライン2026 改訂のポイント
2025年12月、日本性感染症学会より「性感染症 診断・治療ガイドライン2026」が発刊されました。
今回の改訂は2020年版以来、約6年ぶりの大幅改訂となり、近年の性感染症診療を取り巻く環境変化を反映した内容となっています。特に、マイコプラズマ・ジェニタリウム(MG)やPrEP・PEPなど、近年注目されているテーマが新たに追加されました。
新たに追加された主なテーマ
今回のガイドラインでは、従来の性感染症に加え、以下の項目が新設・追加されています。
- 非淋菌性尿道炎(NGU)
- マイコプラズマ・ジェニタリウム関連疾患
- PrEP(HIV曝露前予防)
- PEP(HIV曝露後予防)
- エムポックス(Mpox)
- 疥癬
また、HIV感染症や軟性下疳などの項目も再収載され、より包括的な内容へと拡充されています。
注目される「マイコプラズマ・ジェニタリウム(MG)」
近年、性感染症領域で特に注目されているのが「マイコプラズマ・ジェニタリウム(MG)」です。
MGは男性では尿道炎、女性では子宮頸管炎などの原因となる性感染症であり、クラミジアや淋菌と同様に性行為によって感染します。
今回のガイドラインでは、MG感染症そのものに加え、「非淋菌性尿道炎」が独立した項目として新設されました。これは、クラミジアとMGが非淋菌性尿道炎の主要な原因菌であり、症状だけでは鑑別が困難であることが背景にあります。
検査の重要性が高まるMG
MGは一般的な細菌検査では検出できず、核酸増幅検査(PCR法など)による遺伝子検査が推奨されています。
また、近年は薬剤耐性菌の増加が世界的な課題となっており、感染の有無を正確に把握したうえで適切な治療につなげることが重要とされています。
性感染症対策は「早期発見」が重要
性感染症の多くは、自覚症状がないまま感染が継続する場合があります。
- 症状がなくても感染していることがある
- パートナーへ感染を広げる可能性がある
- 放置により治療が長期化する場合がある
そのため、感染機会があった場合や不安がある場合には、早めの検査が推奨されています。
まとめ
性感染症 診断・治療ガイドライン2026では、MGやPrEP・PEPなど近年の性感染症診療において重要性が高まっているテーマが新たに取り上げられました。
特にマイコプラズマ・ジェニタリウムは、クラミジアや淋菌と並び注目される性感染症のひとつとなっており、適切な検査による早期発見が重要です。
不安な症状がある場合や感染機会があった場合には、早めの検査を検討しましょう。
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